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LinuxとWindowsのマルチブート環境の構築は、自己責任で行ってください。

WindowsとLinuxのトリプルブートに挑戦 2

Vine Linuxをインストール

 前回の特集執筆後、OSを再インストールした際に、Linux用パーティション(約10GB)を作成しました。今回はこのパーティションにLinuxをインストールします。

 インストールするLinuxですが、今回はVine Linux以外にしようと思い、色々と調べました。(今回もBorlandのKylixページで紹介されているものから選びました)そして、OpenLinuxをダウンロードしようとしたのですが、CDイメージが置かれている場所がよく分かりませんでした。結局Vine Linux 2.6 をインストールすることにしました。

 インストール方法は前回とほとんど同じでが、今回はLILOをMBRにインストールせずにWindowsの「オペレーティン グシステムの選択」から、Linuxを起動する方法にします。この方法でWindows2000またはXPとLinuxをデュアルブートすることもできます。なお、@ITの「LinuxとWindows 2000を共存させる」を参考にしました。

パーティションの状態


形式OS容量
C:hda1FAT32Windows Me5GB
D:hda5FAT32
2GB
E:hda6FAT32Windows XP23GB

hda7ext3Vine Linux 2.66GB

hda8swap
1GB
空き領域
3GB

注意) Vine LinuxからアクセスできるようにするにはNTFSではなくFAT32(もしくはFAT)形式でフォーマットする必要があります。

 前回は空き容量不足のために、最小インストールにしたので、今回、インストール後起動してみると、デスクトップが賑やかです。Vine Linuxを楽しむ?為には、ある程度の空き容量があったほうがいいでしょう。(swapを含めて2GBでは足りません)

 しかし、私のPCにはある問題点があります。前回のインストールの際に分かったことですが、VineLinuxの起動フロッピーディスクを作成することができないのです。@ITの記事の方法では起動ディスクが必要なのです。この場合の対処法は後で書く事にします。

 まずVineLinuxのインストールです。CDの作成とインストールの方法は前回とほとんど同じですが、LILOのインストール先を「マスターブートレコード(MBR)」ではなく、「/dev/hda*/ ブートパーティションの最初のセクタ」にする必要があります。

 インストールの最後で、起動ディスクを作成できた場合は、次の手順は必要ありません。

ブートディスクが作成できない場合の対処法

 インストール終了後、PCの電源を入れると、何もなかったかのようにWindowsが起動してしまいます。しかし、@ITで紹介されている方法では一度Linuxを起動する必要があります。

 そこで、Vine Linuxの起動ディスクから、レスキューモードでLinuxを起動し、作業をすることにしました。(以下方法はVine Linux 2.6の場合です)

  1. Vine Linuxのインストールディスクを入れて起動します
  2. boot: と表示されている部分に linux rescue と入力してEnterキーを押します。
  3. その後、言語を聞いてきますが、ここでは必ず「English」を選択してください。日本語にすると起動できません。(私はここで日本語にしてしまい、ずっと迷っていました)
  4. 今度はキーボードを設定します。適したキーボードを選ばないと、入力が困難になります。
  5. Rescueモードでの起動が完了したら、chroot /mnt/sysimage と入力しEnterキーを押します。

次の操作からは、起動ディスクから起動した場合と同じです。

Windowsの「オペレーティン グシステムの選択」に登録する

 まず、LILOをファイル化します。保存先のCドライブ(hda1)がマウントされていなければ、

cd /mnt
mkdir C
mount /dev/hda1 /mnt/C

を実行して、Cドライブをマウントします。

 次にLILOをファイル化します。LILOをファイル化するには

dd if=/dev/ブートパーティション名 of=出力先ディレクトリ/bootsect.lnx bs=512 count=1

例) dd if=/dev/hda7 of=/mnt/C/bootsect.lnx bs=512 count=1

を実行します。そうすると(例)の場合、/mnt/C/つまりCドライブ(hda1)にbootsect.lnxが作成されます。

 Linuxを終了して、今度はWindowsXPを起動します。Cドライブに先程作成した「bootsect.lnx」が存在するか確認してください。

次に「オペレーティン グシステムの選択」に登録します。

Cドライブ内のboot.iniを直接開く(「フォルダオプション」の「保護されたオペレーティング システム ファイルを表示しない(推奨)」によって通常は表示されていません。)

または

「マイコンピュータ」を右クリック→「プロパティ(R)」→「詳細設定」タブ→「起動と回復」フレーム内の「設定(T)」をクリック→「編集(E)」をクリックします。

boot.iniの最後に次の1行を追加し上書き保存します。

C:\bootsect.lnx="Vine Linux"

PCを再起動すると、OSの選択画面が現れ、Vine Linuxを起動することができます。

最後に少しだけ…

 レスキューモードを使用して、ブートディスクを作成(作り直す)こともできます。しかし、作り直してみたところ、やはり途中で止まってしまいました。 Operaの「ー」が「+」と表示されてしまう問題は、フォントを変えることによって解決できました。Kylixは…まだインストールしていません。

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